どんぶらアニマル さんぽ道

CBR250RR(MC22)とNSR80(HCO6)とAPE50(AC16)を中心とした備忘録。

カビ臭い革ツナギを重曹パック、重曹スプレー、家庭用洗剤、シャンプーで丸洗い等を試した

サーキットを走ってみたくて革ツナギを入手することにした。普通に買うと安くても10万位は必要になる。他にグローブ、ブーツも必要なのでヤフオクで安く手に入れることにした。

バイク用レーシングスーツや革ツナギで落札相場を検索するとなかなかにボロい中古でも2、3万くらいになってしまうみたい。しばらくウォッチリストに追加して眺めてたが過去の相場と変わりない感じで、人気のあるメーカだともっと高くて手が出ない。そんなことを考えて早2週間、まあまあボロいものが即決で出ていたので、ボロい分は洗うなり、補修なりする覚悟で落札した。

 
到着してみて、想像通りカビ臭い。すごくかび臭い。想像以上。これを何とかしたい。

革ツナギの状態

ツナギはこんなの。インナーは外してある。
 
写真では、分かりにくいけど、
うっすら表面に白っぽいものが付いてる(多分カビ)
強烈にかび臭く、開梱したとたんに部屋中が臭いに包まれた
首、胸、腕、膝にあるSPDIのロゴの表面が劣化していて触れるとボロボロと剥げてくる
という感じ。
 
臭いはどうしても主観になってしなうので、正確に伝えるのはとても難しいとあらためて思った。臭気を数値化する測定器も存在するけど持ってないし。
そこで、最初の状態の臭いの強さを100%とし、カビ臭が全くしない状態を0%として、試した消臭方法の結果を書いていくことにする。100%がどんな状態かを伝えるのも難しいけど、ツナギが部屋に存在するだけで部屋中にカビ臭さがすぐに広がり、ツナギから3mの距離まで近づくと強力なカビ臭がしてくる感じ。
 

いきなり洗濯機で丸洗い(普通の洗濯用洗剤)

最初は、重曹と一緒にごみ袋に密封、ダメなら重曹スプレー、それでもダメだったら洗濯機で丸洗いしようと思っていたが、そんな生易しい状態ではなかったので、いきなり洗濯することにした。
 
外せるプロテクターを全て外して、革ツナギを畳んで、
 

別にお安く落札した革のレーシンググローブもついでに、

 

洗濯ネットに入れて、
 

洗濯機に入れて、と思ったらでかくて注水しても全部が水につからない感じ、

 

いつも日常の洗濯に使ってるアタック ゼロを入れて、柔軟剤は無し、
 
洗濯機の設定を洗い10分、すすぎ2回、脱水3分、乾燥なし、水量は最大(44L)、優しく洗うっぽい「おしゃれ着」モードにセットしてスタート。ツナギ全体が水に浸かりきれてなかったので洗いの途中で一時停止してツナギを取り出して上下入れ替えて投入しなおした。

 

写真撮り忘れたけど、丈夫なハンガーに吊るしてベランダで陰干し。途中、天日干しの殺菌効果を期待して、前面と背面をそれぞれ30分ずつ日にあてた。天気が良かったので13時ころに干して、17時頃には湿ってるけど着れるくらいになった。
 
生乾きの状態で着て、屈伸したり、前屈、万歳してみたりと動けるだけ動いて伸ばしておいた。
 
その後、まだ生乾きだけどクリームをぬりぬり。いつも革ジャンとかに使ってるモブレイのデリケートクリームのクリアタイプ。他のクリームは使ったことが無いので最適なのかは不明。良く伸びるので使いやすいとは思う。
 

と、淡々と進めてるけど肝心の匂いはどうかと言うと、洗濯前より多少良くなったが劇的な変化はない。洗濯機から出した瞬間はほのかに洗濯したてのいい匂いがしてカビ臭さは弱くなっていたが、乾いてくるに従って匂いが戻ってきた感じ。

それでも、もう少し様子を見ようと、洗濯で流れた油分を補給するつもりで翌日に2度目のクリームを塗った。翌々日も塗った。
 
アタック ゼロで洗濯して3日経過したが臭いの方は、洗濯前よりちょっとましになったが、元々が強烈な臭いだったので、今もかなり強烈なことに変わりない。締め切った部屋に置いておくと部屋に入った瞬間に臭いがする。ツナギから2mの距離に近づくとかなりの臭い。1mは強烈。洗濯は失敗だと思った。
 
臭いの強度:100%が80%位になった。
 

重曹漬け+2回目の洗濯

最初の洗濯は失敗に終わった。過去に革ジャンの弱いカビ臭さに効果的だったのは重曹を溶かした水のスプレーだった。これは、スプレーが乾燥した後に重曹が白く残り、それを取るのが大変なのであまりやりたくない。クリームを塗ると白い跡は落ちると言われているけどモブレイだからなのか簡単には落ちてくれない。
 
で、ぬるま湯になってる昨日の風呂の残り湯に2、300gの重曹をぶっこんで攪拌し、ツナギを沈める。押し洗いをして、軽くモミモミして重曹水をなじませて沈めた。洗面器とバケツは浮いてくるツナギを沈めておくための重し。

1時間ほど漬け込んだ。無色だった残り湯がすごい色になった。汚れなのか染料なのか。。。
 
このまま干すと重曹で真っ白になって後始末が大変になりそうなのでもう一度アタック ゼロで洗濯した。写真は撮り忘れた。
 
で、数時間干した結果、かなり良くなって、部屋中に臭いが充満するほどではなくなった。が、2m位まで近づくとなかなかの強力な臭いがしてくる。最初にやった洗剤で洗濯するだけではあまり効果ないが、重曹漬け後の洗濯は一定の効果がある感じ。とは言え、まだこれを着続ける気分にはならない。重曹の量を増やすと効果がもっと上がったのかもしれない。
 
臭いの強度:80%が60%位になった。
 

重曹と一緒に密閉

もっと臭いを取りたいが、既に2回も洗濯してしまったので、レザーに負担の少ない方法を試してみる。よく言われている重曹を靴下に入れて、レザー製品と一緒にごみ袋等に一晩入れておく方法をダメ元で試した。
 
かみさんの長い靴下的なものに100均の重曹300gパックを全部投入し、
 
ルンバが邪魔しにくる中、ツナギと重曹靴下をごみ袋に入れて密閉。この状態で、1日に数回、(密閉したまま)ひっくり返したりモミモミして中の空気を循環させつつ一晩待った。

一晩経過して開けてみたが、変化はかなり微妙で、効果があったのかなかったのか分からない。
 
臭いの強度:60%が60%位になった。変化が分からない程度
 
で、再度密閉し、1日に何回かひっくり返したりモミモミしたりしつつ1週間程続けてみた。変化が分からない。匂いが強すぎると効果が出ないのか?どんなケースでこの方法で効果がでるんだろう?
 
この後、重曹水をスプレーして3時間ほど放置してみたが、多少の消臭効果はあったが大きな変化は無かった。重曹は飽和するくらいたっぷり入れて溶けきれない分を取り除いた高濃度な重曹水を使った。後で乾燥した重曹で白くなったツナギを綺麗にするのが大変だった。
 
臭いの強度:60%が55%位になった。
 

シャンプー漬け+シャンプーで3回目の洗濯

シャンプーは脱脂効果が高いのでレザーに使うと影響が大きすぎる気がしていたのでやらないつもりだった。しかし、ここまでくるとやってみるしかない。
 
シャンプーをぬるま湯になった風呂の残り湯に大量投入して攪拌。400mmLパックの80%位を投入した。シャンプーはドラッグストアーで一番安かった日本石鹸 CJリペア シャンプー 詰替用 400mlで200円位だったと思う。
 
ツナギを沈めてモミモミしてシャンプーを浸透させて馴染ませる。この状態で1時間ほど放置。

今回は、ダメ押しで洗剤の代わりにシャンプーを洗濯機に投入して洗濯。1回目は洗濯槽に入りきれなかったけど、1回目の洗濯とクリームで柔らかくなったようでずいぶんとコンパクトになって底に収まった。
洗濯機から出した瞬間、結構シャンプーの臭いが強くてすすぎが足りないかなと思った。でも、これ以上ツナギに負担をかけたくなかったのでそのまま陰干しした。

乾いてくると、シャンプーの臭いが薄くなった。が、カビの臭いは、鼻をツナギから5cm位のところまで近づけないと分からないくらいになってる。これは凄い!
大きな期待を抱きつつ、いつものように生乾き状態で着てストレッチ。その後クリームをぬりぬり。

。。。。

そして、シャンプーでの洗濯から10日が経過した。
部屋にカビ臭が広がることはなく、鼻をツナギから5cm位のところまで持っていくとうっすらシャンプーとクリームの臭いがし、鼻をくっつけると少しカビ臭がするかしないかという程度に落ち着いている。
素人目で見る限り、今のところ、心配していた過剰な脱脂による硬化や表面の傷みは無さそう。

臭いの強度:55%が5%位になった!!
 

まとめ

普通の洗剤で洗濯:100%が80%になった
重曹漬け+普通の洗濯:80%が60%になった
重曹と一緒に密閉:変化なし
重曹スプレー:60%が55%になった
シャンプー漬け+シャンプーで洗濯:55%が5%になった!
 

各手法を順番に試したので、100%の状態でどれか1つを試した場合の効果がどれほどのものなのかを示すのは難しいが、洗濯の効果は大きく、特にシャンプーを使うと効果が大幅にアップした。但し、普通の洗剤で洗濯するだけでは大きな効果は感じられなかった。洗濯には重曹やシャンプーを組み合わせることで効果が大きくなるようだ。

今回のツナギのカビ臭が5%になったことには十分満足している。
100%の状態でシャンプーでの洗濯をすれば5%になっていたのか分からないが、今となっては最初にやっておけば良かったと思う。
今回は、5%に至るまでに3回洗濯しているので、この回数も必要だったのかも知れない。

カビ臭が酷い状態の場合は重曹単独での効果は薄いようだった。

色んな人たちの結果を見ていると、ツナギの状態によって効果のある手法が違うように感じる。今回のツナギの状態は洗濯することとシャンプーを使うことがうまくマッチしたのだろう。

SPDIのロゴの表面が剥がれてきていた件、何度も洗濯したからかもう剥がれなくなった。
全体的に程よいボロさに落ち着いてくれたことも満足。

ツナギがやってきて、試行錯誤しながら丁度一ヶ月。ライフワークっぽくなっていたので終わってしまったのはちょっと寂しい気もする。


あ、あと、インナーは元々ほあまり臭いが無かったけど、普通の洗剤で洗濯して無臭になった。
 
 
気が向いたら感想をお願いします。(ログイン不要、ボタンを押すだけです)