アマゾンで買ったABUS Detecto 7000 RS1。買って1か月くらいから、セットした直後は正常に6秒おきにLEDが赤点滅を繰り返すが、翌日には消灯して動作オフ状態になる現象が発生し始めてアラームの無いだたのディスクロックに成り下がっていた。アマゾンのレビューを見ると他にも動かなくなった人達がいるみたい。
まともなショップから購入されて同じ症状の方は購入店に連絡するのが良いかと。
「アラームセット後、アラームがOFFになる」という現象でリコールが出てるようです。
話しを戻して症状はというと、セットするときにロックするためにグッと押し付けるが、押し付けた状態だと動くが、動作している状態でアームに広げる力を加えると停止する。そのままもう一度アームを閉じるように力を加えると動作開始音が鳴って動き出す。どうも中の動作スイッチを押しきれてなくてほんのちょっとしか押せてない感じで、セットしてしばらくすると自然にアームが(微妙に)開いてオフになるという症状。「アラームセット後、アラームがOFFになる」とはそう言うことではないかと。
ということでどうにかならないかと分解して対策してみた。
用意するもの
・精密ドライバのマイナス(細くて丈夫な某なら何でもOK)
・期限切れのクレジットカードかギターのピック(スマホ分解用のヘラ的なものなら直良し)
分解
この分解方法はロックを解除してないとできないので、知られたところでセキュリティ的な心配は無いかと。そもそも本気の窃盗団には(ほぼ)無力だし。
仕組みを観察しながら色々と試行錯誤した結果、電池蓋を外して電池ボックスのような部分の外側とボディ本体の間に精密ドライバを突っ込んで、電池ボックスをほじくり出すようにすると出てくることが分かった。
すると、こんな感じで写真左側の方が上がってくる。精密ドライバの先端あたりに写ってる丸い出っ張りが外れると出てくるので左右ともに同じ要領で持ち上げる。
電池ボックス的な奴は、写真右側の電池ボックスの下の方に出っ張りがあって中で引っかかってるので左に押し付けながら引っかかってる部分を持ち上げる。
出てきた。電池ボックスではなく、アラーム機能と電池ボックスが一体になったユニットだった。一番上の白い丸の部分が動作スイッチ。その下の白い丸はLED、一番下の黒い穴はスピーカ。この状態で動きを確認してみると、動作スイッチを押し続けている間は動作し続け、離すとオフになる。想定通りの動作だった。ちょうどアームのガタの範囲内でオンとオフの境界があってガタのどこに位置しているかによってオンになったりオフになったりしてると推測できる。
対策
アームをグリグリしてもオフにならない程度に、動作スイッチの部分をかさ上げしてあげればいいんじゃない?と考えて、スイッチの部分にくっつけられるものを探したら引き出しの奥に何年も眠っていたイヤホンの交換用パッド?がいい感じにきつめに穴にはまった。嵌めた状態でカットする位置をマーキング。
カッターでカット。
カットしたものを付けたらこんな感じ。
組み立てるにあたって、どうやってもユニットが入らなくなってしまったのでケースも分解した。ケースは爪で止まっているだけなので、指の爪で黒い枠の部分をちょっと持ち上げて適当なカードを突っ込んで片側を外し、反対側も同じ要領で外す。
組み立て
ユニットにバネを付けて、縮めた状態で嵌めていく。
こんな感じで上の写真のユニットの下方向に出っ張ってる爪の様な部分を先に入れて、ユニット側面の丸い出っ張りを本体側の穴に押し込む。この時、ユニットを内側に曲げて結構力を入れて押し込む。精密ドライバで押し込んだら楽に入った。
入った。
黄色いケース側にキーのシャッターとLEDのレンズをセットする。
黒い枠をセット。
黄色いケースをカチッと嵌めたら完成。写真はLEDのレンズを付け忘れた時のもの。
動作確認
ロックしてアームをグリグリやってもオフにならなくなった。これでまた頑張ってくれるはず。
2024/3/24 追記
修理してから半年以上が経過したけど、一度も止まることなく元気に活躍中。
気が向いたら感想をお願いします。(ログイン不要、ボタンを押すだけです)