どんぶらアニマル さんぽ道

CBR250RR(MC22)とNSR80(HCO6)とAPE50(AC16)を中心とした備忘録。

ABUS Detecto 7000 RS1が動かなくなったので修理した

 アマゾンで買ったABUS Detecto 7000 RS1。買って1か月くらいから、セットした直後は正常に6秒おきにLEDが赤点滅を繰り返すが、翌日には消灯して動作オフ状態になる現象が発生し始めてアラームの無いだたのディスクロックに成り下がっていた。アマゾンのレビューを見ると他にも動かなくなった人達がいるみたい。
 
まともなショップから購入されて同じ症状の方は購入店に連絡するのが良いかと。
「アラームセット後、アラームがOFFになる」という現象でリコールが出てるようです。
 
買ったマーケットプレースのショップは無保証だと。アマゾンはたまにこういうことがあったり、配送予定日に来ないことが多くなったので最近は積極的には使わなくなった。今日も2つ来るはずが2つとも来なくて予定が狂った。プライム代は何なんだろうと思ってしまう。ヨドバシ、monotaroは安定の優秀。
 
話しを戻して症状はというと、セットするときにロックするためにグッと押し付けるが、押し付けた状態だと動くが、動作している状態でアームに広げる力を加えると停止する。そのままもう一度アームを閉じるように力を加えると動作開始音が鳴って動き出す。どうも中の動作スイッチを押しきれてなくてほんのちょっとしか押せてない感じで、セットしてしばらくすると自然にアームが(微妙に)開いてオフになるという症状。「アラームセット後、アラームがOFFになる」とはそう言うことではないかと。
 
ということでどうにかならないかと分解して対策してみた。
 
ABUS Detecto 7000 RS1分解

用意するもの

精密ドライバのマイナス(細くて丈夫な某なら何でもOK)
期限切れのクレジットカードかギターのピック(スマホ分解用のヘラ的なものなら直良し)
 
 

分解

この分解方法はロックを解除してないとできないので、知られたところでセキュリティ的な心配は無いかと。そもそも本気の窃盗団には(ほぼ)無力だし。
 
仕組みを観察しながら色々と試行錯誤した結果、電池蓋を外して電池ボックスのような部分の外側とボディ本体の間に精密ドライバを突っ込んで、電池ボックスをほじくり出すようにすると出てくることが分かった。
ABUS Detecto 7000 RS1分解1

 
すると、こんな感じで写真左側の方が上がってくる。精密ドライバの先端あたりに写ってる丸い出っ張りが外れると出てくるので左右ともに同じ要領で持ち上げる。
ABUS Detecto 7000 RS1分解2
 
 
電池ボックス的な奴は、写真右側の電池ボックスの下の方に出っ張りがあって中で引っかかってるので左に押し付けながら引っかかってる部分を持ち上げる。
ABUS Detecto 7000 RS1分解3

 
出てきた。電池ボックスではなく、アラーム機能と電池ボックスが一体になったユニットだった。一番上の白い丸の部分が動作スイッチ。その下の白い丸はLED、一番下の黒い穴はスピーカ。この状態で動きを確認してみると、動作スイッチを押し続けている間は動作し続け、離すとオフになる。想定通りの動作だった。ちょうどアームのガタの範囲内でオンとオフの境界があってガタのどこに位置しているかによってオンになったりオフになったりしてると推測できる。
ABUS Detecto 7000 RS1の内部
 
 

対策

アームをグリグリしてもオフにならない程度に、動作スイッチの部分をかさ上げしてあげればいいんじゃない?と考えて、スイッチの部分にくっつけられるものを探したら引き出しの奥に何年も眠っていたイヤホンの交換用パッド?がいい感じにきつめに穴にはまった。嵌めた状態でカットする位置をマーキング。
ABUS Detecto 7000 RS1の改造1

カッターでカット。
ABUS Detecto 7000 RS1の改造2

カットしたものを付けたらこんな感じ。
ABUS Detecto 7000 RS1の改造3

ABUS Detecto 7000 RS1の改造4

組み立てるにあたって、どうやってもユニットが入らなくなってしまったのでケースも分解した。ケースは爪で止まっているだけなので、指の爪で黒い枠の部分をちょっと持ち上げて適当なカードを突っ込んで片側を外し、反対側も同じ要領で外す。
ABUS Detecto 7000 RS1のケース分解1
 
こんな感じでバラバラになった。写真に写ってないけどLEDのレンズもポロっと落ちてくるので無くなさないように。
ABUS Detecto 7000 RS1のケース分解2
 
 

組み立て

ユニットにバネを付けて、縮めた状態で嵌めていく。
ABUS Detecto 7000 RS1の組み立て1
 
こんな感じで上の写真のユニットの下方向に出っ張ってる爪の様な部分を先に入れて、ユニット側面の丸い出っ張りを本体側の穴に押し込む。この時、ユニットを内側に曲げて結構力を入れて押し込む。精密ドライバで押し込んだら楽に入った。
ABUS Detecto 7000 RS1の組み立て2
 

入った。

ABUS Detecto 7000 RS1の組み立て3

 

黄色いケース側にキーのシャッターとLEDのレンズをセットする。
ABUS Detecto 7000 RS1の組み立て4

 

ABUS Detecto 7000 RS1の組み立て5
 

黒い枠をセット。

ABUS Detecto 7000 RS1の組み立て6
 

黄色いケースをカチッと嵌めたら完成。写真はLEDのレンズを付け忘れた時のもの。

ABUS Detecto 7000 RS1の組み立て7

 

動作確認

ロックしてアームをグリグリやってもオフにならなくなった。これでまた頑張ってくれるはず。
ABUS Detecto 7000 RS1の組み立て完成
 
2024/3/24 追記
修理してから半年以上が経過したけど、一度も止まることなく元気に活躍中。
 
気が向いたら感想をお願いします。(ログイン不要、ボタンを押すだけです)