仕事とか自治会とかでなかなか乗れず、1か月ぶりにCBRで出かけようとしたらエンジンかからず。下り坂を利用して何とかしようとしたけどダメだった。登り坂がきつくて家まで押して帰るのももう無理。現地で何とかするしかない。。。
はじまりは
久々に時間が取れたので軽くひとっ走りしようと23:00頃、いつものようにマンションの前の道までエンジンをかけずにCBRを出して、セルを回すも非常に力ないポッという燃焼音が1気筒だけで起こってて他はだんまりな感じだった。5分位試していたらバッテリが弱って来たこともあり、下り坂を使えばかかるでしょ!と思って、3速に入れて勢い付いたところでクラッチを繋ぐもかからず。3回ほど試したところで坂が終わってしまった。
300m程平地を押すとまた下りがあるのでそこまで押していった。その間も勢い付けてクラッチを繋ぐもかかる気配もない。年の瀬のこの季節なのに、もうこの時点で全身汗だくでビショビショ、そして運動不足もたたって酸欠で15分位動けなくなった。なんとか下り坂に着いて4回ほど試すもかからず。ここはこのあたりの一番低い場所でもう下り坂は無い。そして家までは登り続きで押して帰るのはムリとなってしまった。
23:30を過ぎてる。。。
第一ラウンド(バッテリブースタ投入)
押しがけはもう無理なのでかみさんの車を借りて動員。酸欠が収まらず、家でしばし休憩して24:00にかみさんの車に昔買ったバッテリブースタを載せてあったことを確認して、車で現場に向かった。車のエンジンをかけたまま、ケーブルを繋いでセルを回すもかかる気配なし。
ポッと小さな燃焼音がしているのが1気筒だけなのか、2、3気筒あるのか知りたくてサイドカウルを外してエキパイを触ってみた。1番だけほんのり温かく、他は冷たかった。下り坂で試してるときにスロットルを開けたりしてたからかぶってしまったか?乾くまで回すか、プラグを抜くか悩むもこいつのプラグを外すのはとても面倒なので回す選択をして、スロットルは一切開かず、チョークも引かずにセルを回す。
ただ、ここで疑問が。チョークを引かないとポッすら聞こえず、まったく燃えてない感じの音になる。かぶってるならチョークを引いたら燃料が濃くなってもっと悪化するはずが逆の現象が起こってるような気がする。CBRはレバーにCHOKEと書いてあるけど実際はバイスタータだから確実に燃料がドボドボと入ってしまう気がする。
30分ほど試しても全く状況が変わらず、深夜にセルの音を響き渡らせるのは近所迷惑なので人家のないところへ押して移動する。
第二ラウンド(プラグ磨きと電気系確認)
深夜1:30である。目的地の人気なのないとこまでCBRを押して行く。目的地は1mくらいの高低差がある低い場所で、そこに持ち込んだら尚更戻れなくなるので、CBRは路肩に置いて先に車を目的地まで持っていて作業に適してるか下見。
車で目的地に行き、近所に人家が無く、通行の邪魔にもならなそうなことを確認して、途中に放置してきたCBRも持ってきた。
セルを回し続けても全く状況が変わる気がしなくなってきたので、渋々プラグを見てみることにした。
まずはアクセスしやすい4番シリンダー。CBRのプラグを外すのは多分初めて。使えそうな工具を探すとこんなのが出てきた。
こんな感じでスパナで回す。
抜けたプラグはこんな感じで、予想外にカッサカサに乾いてた。第一ラウンドで現象的に燃料でかぶってる気がしないと思ってたのは当たってた。
そしてカーボンで接地電極が真っ黒け。中心電極のエッジが白っぽいので燃料でかぶってるどころか燃料が足りないような燃え方をしているのかも。燃料じゃなくて長く乗ってなかったのでカーボンでかぶってたと思われる。これみて、チョーク(バイスタータ)、スロットル共にいくら開けても大丈夫と判断できた(多分)。
取り合えず、ワイヤブラシで磨いた。接地電極は黒いままだけど堆積していたカーボンだけは取れたのでとりあえず良しとした。
念のため、プラグキャップまで高圧が来てるか確認しといた。とりあえず来てた。
エンジンに必要な基本条件の1つ「良い火花」はクリア。ここで「良い混合気」の前提の燃料がキャブに来てるか確認するところだけど、満タンのタンクを下ろしたくないのとマフラーの出口からガソリン臭がしてるので燃料は来てるので良しということにしといた。良い混合気になってるかには疑惑が残る。残る「良い圧縮」を測るにはコンプレッションゲージが必要なんだけど行方不明なことと、エンジンがかからなくなるほど複数のシリンダーの圧縮が同時に悪くなる気がしないので圧縮にも問題ないだろうということにしといた。何の問題もないときは、4気筒中2気筒のプラグコードを抜いてもアイドリングはせずともスロットルを開け気味にしたらエンジンはかかってたし。。。
プラグを装着してチョーク(バイスタータ)を引いてスロットルはオフでセルを回すと2気筒っぽい音でエンジンがかかった。が、2気筒ではアイドリングせずスロットルを開かないと回転を維持できない。スロットルから手を離すと即止まる。エンジンがかかった時の音はこんな感じ。開けといたスロットルから手を放したら止まった。
この後、エキパイを触ってみると、3番と4番が熱くなっていて、1番はほんのり温かく、2番は冷たかった。3回くらいかかったのでゴールは近いと思って、缶コーヒーで一服して再トライすると全くかからなくなった。。。一服しなければよかった。
プラグが原因であろうことは分かってきたので、新しいプラグを買ってきて交換する選択もあったんだけど、明日(すでに今日?)は大晦日目前。欲しいプラグが買えるお店が開いてるかも分からないし、買ってくるまで路肩に放置することになる。多分、帰ってお店が開くまで仮眠を取ったら昼まで寝てしまいそうな予感。なのでこのまま続けることにした。
で、仕方ないので、左のサイドカウルも外して1番のプラグを抜いてみた。濡れて光ってるように見えるけど実際はカラッカラでカーボンまみれ。こいつも磨いて再装着。
ついでなので1番の電気系も問題ないことを確認。ずいぶんと元気な感じ。
で、何やっても燃料でかぶるということは無いであろうと、非常に力ないポッという火が付きそうな音が増えるようにチョーク(バイスタータ)、スロットルを色んな開度で試してみた。
チョークを引いてないと、スロットルがどうであろうとポッが全く起きない。チョークを目いっぱい引いて、スロットルを5mm~10mmひねってたあたりでゆっくり動かしてると爆発回数が増える開度がある。20秒位セルを回してダメだったら15秒休憩してを繰り返してたら、20分後くらいにいきなり一気に4気筒全部が燃焼して吹けふけ上がった!やったぁ!もう3:45。
考察とか
今回分かった(と思う)こと。
- 始動時、チョーク(バイスタータ)、スロットルの開け具合でかぶることは無い。(自分の車両に限るかも)
- 1か月放置したことで、プラグのカーボンがどうにかなってスパークが飛びにくい状態になってた。
かぶる心配については、NコロのCVキャブは加速ポンプが付いていて、アクセルをオフから開くたびにピュッピュッと燃料が送り込まれてたので、CBRでもスロットルオンで同じように燃料が送られるイメージをしてたけど、CBRのキャブをオーバーホールした時を思い出すとそんな仕組みは無かったのでCBRでスロットルを開いてかぶるというのは幻想だった(と思う)。逆にエアが増え、流速が下がるからメイン、スロージェットからの燃料分は薄くなるはず(と思う)。だから始動時はスロットルオフにしてバイスタータを使って燃料を増やしてやるというのがCBRなんだろな(と思う)。でも走行中にガバ開けした時の加速ポンプ代わりに燃料を増やす仕組みってどうなてるんだろ?
プラグのカーボンについては、今後は予備プラグとプラグソケットを積んどいた方が良いのか?近年はバッテリが弱ったときのグッズとしてバッテリ式のジャンプスタータが一般化してるけど、ここまでかからないとそんなものでは無理っぽい。
前の持ち主から1年位しか所有してなくてプラグ交換したと聞いてたので、まだまだ交換時期ではないだろうと思ってたけど、見た感じも交換した方が良さそうなので発注しといた。夏にもたまに始動まで1、2分かかることがあったのもプラグが原因なのかも。この症状が出るのはいつも通勤の帰りの始動のときだったので、朝の通勤渋滞が関係してると思われる。
これまでは、2、3日に一回は乗ってて、乗らない期間は長くても1週間でだった。1か月も乗らないとダメになるほどプラグは終わってたのかも。通勤の朝の渋滞もプラグには良くなかったかも。とか思ったり。
ひとっ走りしようと家を出たのが23:00頃で、エンジンがかからず30分位下りや平地で押しがけしたりして汗だく、冬なのにパンツもビチョビチョになって酸欠になって動けなくなった。バイクを置いて家に帰り、30分ほど休憩して車でバッテリブースタケーブルを持ってバイクのおいてあるとこまで行ったので24:00頃。そこからプラグを磨いたりなんだかんだでエンジンがかかったのが3:45頃。CBRでひとっ走りして4:30。現場に放置してきた車を取りに行ったり片付けしたりで5:00。
この年になって路肩で何時間も修理的な事をするとは思ってなかったけど、20代の頃にNコロで苦難を楽しんでた時の匂いや感覚を思い出して懐かしく感じた。今日も楽しかった。でもなんか疲れた。
結局、コンビニに行くのも忘れて気持ち良く走ったら帰宅してしまった。そもそも何しにコンビニ行こうと思ってたかも忘れた。
後日
翌日、山中湖から戻って気付いた。左右のサイドカウル同士を繋ぐボルトを締めた記憶が無いと。で、格闘していた現場に戻ってみるとあった。