昨夜、MC22で深夜にぷらっと出かけたら、2時間くらい走ったところでガス欠症状が発生した。満タンにして80kmくらいしか走ってないのでまだガソリンはあるはずなんだけど、と思いつつリザーブに切り替えた。2、3分でまたガス欠症状が。
路肩に止まってセルを回すも全く爆発しない。電気系か?と思いつつ簡単に手の届く1番、4番のプラグキャップを抜き差しするも変わらず。1回のセルを回す時間は5秒程度で、10回位やったところでかかったが、また2、3分走ると症状が出た。深夜が早朝になってきた
am6:00頃にこれを繰り返しつつ、原因を推測していた。3000回転位に抑えると2、3分走れる。5000回転位回すとあっという間に症状が出る。このことから、キャブに送り込まれるガソリン量がとても少なくなっていて、ほぼフロート室のガソリンだけで走っている状態になってると推測した。だましだまし走らせて家に帰って一眠りして対処した。
原因の推測
症状をまとめると以下の通り。
・3000回転程度で走ると数分走ってから再発する - ほぼぼフロート室の燃料だけで走ってる?
・5000回転程度で走ると、すぐに再発する - フロート室の中身が早くなくなるから?
・再始動はスタートボタンを押している時間が長い - フロート室にためてる時間に相当?
ちょっと考えて思いつく原因の可能性は以下の通り。
(1) タンクの空気穴(ブリーザ)の詰まり(2) 負圧ホースの破れ、挟み込みによる潰れ
(3) コックの負圧ダイヤフラムの不良
(4) タンクの燃料吐出部の詰まり
最近やったことと言えば、以前にタンクキャップのキーシリンダをワンキー化したときに、キーシリンダーの上下のパッキンを新しいものに入れ替え忘れていたので、先週(1/17)入れ替えたこと。なのでキャップ回りの(1)が怪しい。
現象確認
で、現象の確認をする。コックのホースを抜いたり挿したりを繰り返すことになるので作業し易いようにタンクを固定する。後ろに木片を入れて持ち上げ、タンクが落っこちないように前は長いボルトでゆるく固定した。こういう時の為、ガソリンの供給状態が分かるように抵抗の少ないメッシュのフィルターを入れておいた。正常にアイドリングしている時はフィルター内にガソリンがたまってる。
3000回転で空ぶかししたりしていると症状が発生した。この時のフィルターは空っぽ。この状態で、キャップの鍵穴のカバーを開くと、小さな音で空気を吸うプシュッという音が鳴った。
バキュームホースを繋ぎなおし、口で吸ってみる。フィルタに燃料がたまっているときはフロートバルブが閉じているはずなので吸っても出てこない。ガス欠症状が出て、フィルタが空になっている時はドボドボ出てくる。
一応、アイドリング中はバキュームホースの口を指で塞いで、ポコポコ吸い込んでいることを確認できたので、エンジン側の問題では無くて、タンク側の模様。
タンクの空気穴(ブリーザ)の経路
タンクが完全密閉されていると、ガソリンはタンクから出ることができない。サービスマニュアルを読んでみたが、空気穴に関する記載は見つけられなかったので、どんな経路で空気を取り込んでるか確認してみた。空気の最初の入り口はタンク(これはガソリンが入ってない予備のタンク)後方の下の部分だった。隣の太いパイプはキャップ周りの水抜き用。
パイプは、タンクの底から中に入って、(写真に写ってないが)給油口付近に伸びている。
給油口に短く出てる細いパイプが出口。ここにストローをあてて、息を吹き込むと、タンク下のパイプの口から出てくることを確認したところ、ここに詰まりは無かった。
パイプは、タンクの底から中に入って、(写真に写ってないが)給油口付近に伸びている。
給油口に短く出てる細いパイプが出口。ここにストローをあてて、息を吹き込むと、タンク下のパイプの口から出てくることを確認したところ、ここに詰まりは無かった。
(キャップを外したまま作業してるとガソリン臭で近所迷惑になるのでアルミテープを貼ってある)
で、この先はタンクキャップに繋がる。キャップをタンクに取り付けると赤丸のゴムの穴にパイプが押し付けられる。
ここにストローをあてがって吹いてみる。全く吹けない!固く、頑なに拒んでくる!
キャップを分解して中の経路を確認する。赤線がストローで吹いた穴から空気が通る経路で、その先は緑の斜線の部屋に繋がってる。
緑の部屋の中を覗くとどこにも穴が無く、外にもタンク内にも繋がってない!どゆこと!何回見直しても何もない。だからストローで吹いても空気は入っていかなかったんだ。
で、この先はタンクキャップに繋がる。キャップをタンクに取り付けると赤丸のゴムの穴にパイプが押し付けられる。
ここにストローをあてがって吹いてみる。全く吹けない!固く、頑なに拒んでくる!
キャップを分解して中の経路を確認する。赤線がストローで吹いた穴から空気が通る経路で、その先は緑の斜線の部屋に繋がってる。
緑の部屋の中を覗くとどこにも穴が無く、外にもタンク内にも繋がってない!どゆこと!何回見直しても何もない。だからストローで吹いても空気は入っていかなかったんだ。
これでは行き止まりでこの仕組みの意味がない。パッキンと合体させてみたり、裏から見たり、NSR、VTR、CBRの3個を何度も見直し、どういう仕組みでエアが通るのか考えたが分からなかった。どゆこと?
で、左の列が純正で、上からNSR250R、VTR100F、CBR600RR、右の列の上は拾ってきた車両についていた中華、下は自分で買った新品中華。(いっぱいになっちゃったなぁ)
手持ちの純正はロックの横の丸い部分に黒いキャップ的なものが無く、その中に穴もない。中華は黒いキャップ的なものが嵌め込んであり、これを抜くと約1.5φの穴があり、ここからタンク内に空気を取り入れてる(みたい)。
納得いかない感を引きずりつつも組み立てて、ストローでエアが抜けることを確認して完成。ちぎったキッチンペーパーは飛んでった。この後、中華の黒いキャップ的なものを挿しておいた。
で、左の列が純正で、上からNSR250R、VTR100F、CBR600RR、右の列の上は拾ってきた車両についていた中華、下は自分で買った新品中華。(いっぱいになっちゃったなぁ)
手持ちの純正はロックの横の丸い部分に黒いキャップ的なものが無く、その中に穴もない。中華は黒いキャップ的なものが嵌め込んであり、これを抜くと約1.5φの穴があり、ここからタンク内に空気を取り入れてる(みたい)。
対策
再度、3個の純正キャップとにらめっこしたが、どんな仕組みでタンクにエアを取り込んでいるのか分からなかった。。。で、このままではいつまでもキャップを取り付けられないので、非常に不本意ながら純正に中華と同じ1.5Φの穴開けた。
先週(1/17)、シリンダーの下のパッキンと鍵穴の蓋が密着する部分のパッキンを交換した。交換前は潰れて細くなりカチカチだったものをゴムとしての機能を持った新しいものに付け替えた。シリンダーの下にはロック機構があり、ここはタンク内に繋がってる。パッキンを交換する前はパッキンが機能していなかったので、(雨水が入るので本来あってはならないが)運よく?隙間からエアが入っていたと思われる。パッキンが新しくなったことで気密性が良くなってここからエアが取り込めなくなったんだろう。多分。
しかし、純正が本来どういう仕組みでエアを取り込んでいるか分からない。誰か教えてください。
試乗
セブンイレブンにベルギーワッフルを買いに2時間ほど走って来た。症状は改善されたようで再発しなかった。本来のMC22のエア取り込みってどういう仕組みなんだろ?
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