どんぶらアニマル さんぽ道

CBR250RR(MC22)とNSR80(HCO6)とAPE50(AC16)を中心とした備忘録。

CBR250RR(MC22)の純正リアショックの交換

拾って来た時からMC22のリアショックの動きが渋くて、路面に追従してない感があり、30年も経過していることからリアショックをオーバーホールすることにした。

CBR250RR(MC22) 後期、前期のリアショック

用意するもの

・オーバーホールしたリアショック一式
・ジャッキ 1個
・当て板 2枚
・フックレンチ(ピンスパナ)
・グリス(いつものWAKO'S HMG-U)
・リアスタンド
 

リアサスのオーバーホール依頼

今使ってるショックをオーバーホールに出すと、帰ってきて取り付けるまでのれなくなってしまうので、オーバーホール用にもう1個用意しようと、日々ヤフオクをウォッチし、めでたく1000円位で落札できた。これをオーバーホールに出す。

メンテ、修理の殆どは頑張れば自力でできるけど自分でできないことの1つがリアサスのオーバーホール。分解、組み立ても困難だし、内部のガスケット類が手に入らない、オイルやガス圧のデータも設備もないので、専門業者に依頼することにした。ググってみると何社か有力な業者が見つかり、その中から安くはないけど(高いというほどでもないと思う)安心できそうなtechnixさんにした。

依頼にあたって、まずはオーダーフォームをFAXででとなっていたが、どこまでお願いすべきか判断できないところがあったのでわかる範囲で書いてFAXを送った。翌日の朝にはメールで連絡があり、そこでフルオーバーホールをしたいことと、スプリング、ロッドの状態を自分では判断できないので、オーバーホール時にtechnixさんで確認の上、スプリングの交換、ロッドの再メッキなどが必要であれば連絡をもらうことなどのやり取りをしてリアサスを発送した。(ちなみにスプリングを交換する場合は、新品が手に入らないので作ることになり、+4万円くらいかかるかもと聞いてた)

やり取りの間や発送後に

テクニクス サスペンションサービスの特長

リアショック フルメンテナンス

Technixのサスペンションメンテナンス ”どこがツボ”?!

Technix「フルメンテナンス」作業の裏側

スプリングの色見本

等を見ながらワクワクしていた。

今後の錆対策を考えると、スプリングの再塗装をしておきたいところだけど、粉体塗装が12000円と高価なので悩んだ。もっと安い塗装方法は無いのか等問い合わせてみたけど、複雑な形状をしているスプリングを塗装するには粉体塗装が最もリーズナブルで、中途半端な仕事はできない旨の丁寧な説明をもらったので発送後になったが粉体塗装をお願いすることにした。やり取りは終始丁寧でとても良かった。NSR80もお願いしよう。

フルオーバーホールとスプリングの塗装を依頼した。オーバーホール後には下記のレポートと請求書がリアサスに同梱されてた。

CBR250RR(MC22) technixのリアサスオーバーホールレポート

CBR250RR(MC22) technixのリアサスオーバーホール請求書

結果的にはとても満足。ドレインに関しては謎が残ってるけど、それは後程。

 

古いショックの取り外し準備

リアをスタンドにかけて、タンクを取り外してショックにアクセスできるようにする。相変わらずばっちいなぁ。
CBR250RR(MC22) リアサス上部のボルト

 
もう1つ、ショックの下のボルトにアクセスし易いように、ちっちゃいチェーンカバー(ドライブチェンケースB)を外します。
CBR250RR(MC22) チェーンカバー取り外し

CBR250RR(MC22) チェーンカバーが取れた

CBR250RR(MC22) リアサス下の取付ボルト

 

古いショックの取り外し

ここからショックの取り外しに入る。ボトム側のボルトを抜くけど、このままではショックにバイクの重量がかかっているので抜くことができない。で、先人の方々に倣ってタイヤとシートフレームの間にジャッキを入れてシートフレームを持ち上げ、ショックにかかっている荷重を抜く。
CBR250RR(MC22) リアサスをフリーにするためジャッキアップ
使ってるジャッキは狭いところでも使えるようにと昔手jに入れてたBMWだかの片持ちだけど、こういう時はバランスが悪くて使いにくいなぁ。
 
この時の注意点としては、
ギアを1速に入れておく
上側はリアフェンダーの両端まで届く木片を使い、内部のフレームにかかるようにする
タイヤ側にも木片を入れる
というところ。
 
ギアを入れておかないと、タイヤが回ってジャッキが飛び出すことがある。自分は飛び出してびっくりした。
上側の当て板がフェンダー中央だけだと内部にフレームが無いので割れるかも。
タイヤ側に直接ジャッキをかけるとタイヤの一点に荷重が集中してタイヤを痛めそう。
 
最初、ジャッキは軽く木片がずれない程度にかけて置くだけで、強く持ち上げなくて大丈夫。
この状態でボトムボルトを1回転程度緩める。ボルト自体は緩んでも荷重がかかっているので軽くは回らない。そこで、ボルトにはソケットとエクステンションだけセットして、ジャッキをちょっとずつ上げていき、ボルトが軽く回るポイントを見つける。上げるのはほんとに少しずつ。上げすぎてきつくなってきたら、下げて一番軽くボルトが回るとこを見つける。
CBR250RR(MC22) リアサスがフリーになるようにジャッキアップ調整

 
ゆるゆるに回るようになったら、ボルトをねじ山から抜けるとこまで抜いて、そのあとはボルトの頭を掴ませるように(引っかけるように)エクステンションを斜めにしてボルトを引っ張り出した。試さなかったけど、ラジペンが入ればラジペン、頑丈なピンセット等があればその方が楽に取り出せそう。
CBR250RR(MC22) リアサス下のボルトを緩める
 
次にアッパーボルトを抜く。普通にナットを緩めて外す。
CBR250RR(MC22) リアサスアッパーボルトを緩める
 
残ったボルトが抜けなかったので、ナットがあった側からトントン突いて抜いた。
CBR250RR(MC22) リアサスアッパーボルトを抜く

ショック本体はフリーになってるけど、ドレインホースが固定されてる。このホースは車体右側のホースがまとまっているところの一番細いやつ。このホースは写真のように右上から巻き付けるようにして下に伸びてるので、これをほどいてフリーにする。
CBR250RR(MC22) リアサスボトムボルトを抜く
 
これで、ショックを上から(シート側から)取り出すとホースもスルスルと付いてくる。
CBR250RR(MC22) リアサスを取り出す
 
後は、新しいショックを取り付けるだけ。左がオーバーホールしたもの、右が古いショック。古い方は車体と同じ前期の52400-KAZ-003、オーバーホールしたものは後期の52400-KAZ-782となってる。オーバーホールに出すとき、前期、後期を意識してなかった(そんなこと忘れてた)ので、後期だったことに今気づいた。何が違うんだろ?パーツリストではショーワの表記が無くなってるけど、ブツはショーワだし。
CBR250RR(MC22) 新旧リアサス
 
で、悩み事発覚。オーバーホールに出した方はドレインホースをつなぐコネクタがない!
なんで?漏れたらタイヤで踏んで自爆するよ。でも、とりあえず組んでしまおう。
CBR250RR(MC22) 新旧リアサスのドレインコネクタ
 
あと、新旧の違いとしては、古い方はダストシールがなくなってる。
CBR250RR(MC22) 新旧リアサスのシールの違い

新しいショックの取り付け

取り付けは、ボトム側のボルトを仮固定し、アッパー側のボルトを入れるけど、新旧ショックの微妙な長さの違いでボルトの位置がずれてるので、アッパー側のボルトを指で入れながら、一番緩く入るポイントにジャッキで微調整する。スポッと入ったらナットを仮締めする。サービスマニュアルには塗るとは書いてないけど、ボルトは2本とも薄くグリスを塗っといた。
アッパー、ボトムともに締め付けトルクは4.5~5.5kg-m。規定トルクで締めたら完了。
CBR250RR(MC22) オーバーホールしたリアサスの取り付け

試走

娘のダンスの送迎とかで、試走は22時から0時半まで。
プリロードは標準の3。路面追従が良くなったか迄は分からないけど、乗り心地が良くなった。いつもの荒れた路面もガタガタ暴れずにに走れる。フロントと同じ位ショックを吸収してくれて全体のバランスが取れた感じがする。ギャップや荒れた路面での不安感が小さくなったのでやって良かった。楽しくて時間を忘れて知らないとこまで来てしまった。
気温が多分3度くらい?だったからか走り始めは普通の交差点でもリアがヌルっと何度も滑った。きれいな路面でも起こってたので多分ショックは関係ないと思う。多分。
 
ドレインどうしよ。
 
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