どんぶらアニマル さんぽ道

CBR250RR(MC22)とNSR80(HCO6)とAPE50(AC16)を中心とした備忘録。

CBR250RR(MC22)を拾ってきた

バイク選び

 バイクと言ったらNSRとCBR、VFRしか知らない。それも友達が乗っていたのを見た程度。レースでどのバイク、どのライダーが活躍しているとか、他にどんなバイクがあるのかもほぼ知らない。

 

友達が乗ってたCBR400とVFR400を見たときに、それまで自分が思っていたバイクとは全く違うと衝撃を受けた。今思えばホンダでなくても4st、4気筒のバイクならどれでも衝撃を受けたかのかもしれない。

 

それまでバイクの存在を意識したことはなく、4輪の旧車しか目に入らなかったし手に入れたいとも思わなかった。バイクの音は2ストのパラパラ音や4スト単気筒や2気筒の荒っぽいイメージだったのに、CBRとVFRはモーターのようにヒュンヒュン鳴ってる。カムギアトレインの音の影響もあったと思うけど、高回転の排気音は内燃機関の音とは思えないと感じた。

 

その後、友達の初代RX-7(SA22C)を運転させてもらう機会があってロータリーは4ストとは全く違ってモーターっぽい回転の上昇をする不思議な感覚を知った。CBR/VFRはタンデムで後ろに乗せてもらっただけで運転したわけではなかったのでCBR/VFRはどんな感じなんだろうと思ったものだった。

 

で、やっぱりCBRが欲しい!と今更、急に強く思い始めた。調べてみるとCBRには250、400、600、もっと大きいものがあることを知った。自分の技量では全開で操れるようになれそうな(気がする)のは4ストだと100CCが限界だろうし、100CCでも持て余すと思っていた。実用的に足として使うつもりはなかったし、高速に乗って遠くに行きたいとも思ってない。

 

4気筒の1990年前後のホンダ車で一番排気量の小さいものを調べるとCBR250、ホーネット250だった。だったら迷わずCBR。250の4気筒はとても遅いと多くの人たちが言ってるけど、逆に遅ければいつでも一生懸命走らせる楽しみがある。N360は流れについていくだけでもアクセルもシフトもミスが許されない感じで楽しかった。本当に常に全力でスポーツ走行気分だった。それでも(ほぼ)法定速度内。

 

CBR250を調べてみるとFour、R(MC17とMC19)、RR(MC22)があると知った。主観だけど、新しくなるほど軽快な外観になっている印象を受けた。イメージは丸目2灯だったのでMC19かMC22に絞られる。衝撃を受けたときのカラーはMC22に近いイメージ。

 

MC22には前期、中期、後期があり、人気なのは排ガス規制前の前期に集中しているみたい。前期/中期45ps、後期40psというところが人気の違いになっているようだけど、自分的には40psでも扱いきれる気が全くしない。なのでMC22なら前期後期に関わらず、程よいポンコツ具合の安いものを探すことにした。

 

きれいな純正カウルの個体は異様に高いし、ボロくても純正カウル装着車は結構高い。5万もあれば中華カウルが買えるので、純正カウルでないことが理由で10万安くなるのであれば、カウル代の余りで他の部品を新調できる。ほかに選択のポイントにしたのは、放置車やショップの商品でなく、オーナーが今も乗っているもの、マフラーが純正であること、タンクがサビてないこと位。ところがぎっちょん。。。

帰り道と立ち往生

で、都内にあった程よいポンコツ具合と思われる車両を落札して引き取りに行った。マフラーは純正と書かれてたけど、なんか違う。まあ、それくらい交換すればいいわと、昨日陸運局でもらってきたナンバーとナビの為にスマホホルダーをセットして、教習所の乗車手順どおりに出発。

 

教習車以外はエイプしか乗ったことが無かったので無事帰れるのか不安だった。世田谷あたりから自宅の長津田あたりまでほぼ246号線一本。246は周りのペースが速く、強制的にペースを上げられてしまうので、246に乗る前に10分くらい住宅地をくるくる回ってブレーキやウィンカー操作の練習をした。こんなことでも楽しい。教習所を卒業してからはエイプにしか乗ってなかったので、エイプとは違った安定感に感動した。教習車のCB400SFは更に安定感がり、信頼性という安心感もあった気がする。

 

出品者はガソリンの残量が分からないということだったので、最初のガソリンスタンドで給油しようと決めて出発した。出発して1、2kmくらい走ったところでガソリンスタンドがあったけど、気づくのが遅く、片側3車線の大きな交差点だったので入り損ねて通り過ぎてしまった。その後のガソリンスタンドは反対車線ばかりでなかなかない。雨が降り始めた。でも、慣れない乗り物の緊張とワクワクで気にならなかった。

 

しばらく走るとガス欠っぽい症状が出て力なくあっという間に速度が落ちていった。幹線道路から脇道に入るとすぐにエンジンが止まってしまった。ガス欠になったらリザーブに切り替えて反対車線の店に行けばいいやと思っていたが、コックが回らない!右にも左にも回らない!これ以上強く回すとレバーが千切れそう!車体を揺らしてスタートボタンを押すがセルが回らない。早くも壊れたかとN360での(楽しい)トラブルを思い出しながらしばし悩んだ。

 

そう言えば、ニュートラルに入れないとエンジンがかからないという噂を思い出した。知らない地で雨の中、祈りながらニュートラルに入れてスタートボタンを押すとセルが回った!がエンジンはかからない。

 

雨が少し強くなってきた。反対車線を100mほど戻ったところにガソリンスタンドがあるが、横断歩道はスタンドと反対側に100m位のところ。横断歩道までは緩い上り坂だけど、仕方ないので雨に打たれながら押した。おかしな話だけど押してる間もなんとなくウキウキしていた気がする。

 

給油して出発しようとエンジンをかけて、1速に入れるとエンスト。なんどやってもエンスト。スタンドのお兄ちゃんに屋根がある隅っこを貸してもらえるように断って20分程色々試してみるも変わらず。エンストの原因ではないと思いながらもエンジンオイルが少なかったのでスタンドのお兄ちゃんに相談して補給してもらった。その間に友達に相談しようと電話をするがつながらず。

 

お兄ちゃんがオイルの補充が終わったことを告げに来たのでバイクに戻り、もう一度試すも変わらず。クラッチが切れてないのか?ワイヤが外れてる?もっと違う問題?30年ものだと何が起こってもおかしくないなぁとか妄想しながらも今できることを思いつかなくなったので、なんとなく教習所の手順を意識しながらやってみると1速に入れても止まらない!今更ながらMC22はスタンドを払わないとエンジン止まるという噂を聞いたのを思い出した!CB400SFも同じなのかもしれないが、いつも手順通りにやっていたので分からない。エイプにはそんな高度な安全装置は無かった。

 

ずっと乗っていたい!

お兄ちゃんに色々ありがとうとお礼を言いつつ、持っていたワークマンのレインスーツを着て出発!エネオスのお兄ちゃん、好青年でとても良かった。エネキーを作ることを誓った。お兄ちゃんの店舗は家から遠いので他店舗だけど。。。

 

もう少しで家に付くところまで来たけど、降りたくない。気温が高いのにワークマンのレインスーツは蒸れなくて快適だし、なによりCBRに乗ってることが楽しくて降りたくない。メットのシールドが曇るのでシールドは開けて走った。雨粒がちょっと痛くて、顔が濡れるけどそんなことはなんともなかった。とはいえ、慣れないバイクと慣れない雨なのでちょっとだけ遠回りをして帰った。

 

帰り着くと降りなければならない。そして狭い駐輪場に止めなければならない。ここに入れるのは無理!と思った。15分位切り返しを繰り返して格闘した結果、なんとか入った。毎回これやらないとダメなのか?と思うと気が重くなった。

拾ってきたちょっとポンコツなCBR250RR(MC22)
 

あまり余裕が無くてちゃんと見れてないけど、多分5000回転くらいまでしか回せてなかったと思う。2万近く回るはずなのに1/4しか使えてない。

まとめ、と言うか教訓

・ニュートラルに入れないとセルは回らない。取説を読もう!
・スタンドを払わないで1速に入れるとエンジンは止まる。取説を読もう!
・(この子に限って現状は)リザーブが使えない
・(身長170cmで両足ベタ付きなMC22の)狭い場所での駐車は乗ったままつま先歩きで
・メットの曇り止めをしよう
・エネオスのお兄ちゃんは素敵
・バイク、楽しい!!

MC22は、エイプやN360とは違い、高度な?安全装置が搭載されていてるので、使い方を間違えると動かない。動かないときに、30年ものだから壊れて当たり前、と思い込みで壊れること前提で考えると原因に辿り着けない。まずは取説を読もう!

 

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