どんぶらアニマル さんぽ道

CBR250RR(MC22)とNSR80(HCO6)とAPE50(AC16)を中心とした備忘録。

CBR250RR(MC22)のキャブオーバーホールの続き その7 車両に合体して完成

前回のじわっとオーバーフローしていたキャブの修正をして点滴して放置していた続き。

やっと走り出せるかも。

MC22 同調
 

今回もsh7045さんの

【バイク・自動車整備】キャブレターの同調調整の取り方
で予習。これでMC22特有のポイントを把握したので楽勝ななず。
sh7045さん度々、ありがとうございます。

用意するもの

・点滴
・コンパウンド(ピカールが行方不明なのでワコーズ メタルコンパウンド)
・シリコングリス(ワコーズ SSG)
・ねじロック剤(ロックタイト 243)
・インシュレータ 16211-KAZ-000 4個
・サブエアクリーナーフィルタ 17254-KAZ-000 1個
・キャブとエアクリーナの間のOリング(純正は単品売り無し)
負圧口のキャップ 16215-MV4-000 2個
・バキュームゲージ(デイトナ 4連バキュームゲージ アタッチメント付き 44645)

オーバーフローチェック結果

4個ともカラカラに乾いていて全く漏れてない。

ということでキャブのドレインからガソリン抜いて、

MC22 CVキャブオーバーホール

同調でも点滴を使うので抜いたガソリンを点滴に戻す。いつもキッチンペーパを2重にした簡易フィルタで戻してる。で見てて思った。1年位前に携行タンクに入れたままにしてたガソリンなんだけど、レギュラーガソリンってこんな色だったっけ?

 

キャブをもっと組み立て

ファンネルやサブエアクリーナ、インシュレータ等をキャブにつける。

MC22 CVキャブオーバーホールパーツ
ファンネル(右上)、ロックリング(タングドワッシャー)とボルト(左上)、サブエアクリーナ(左下)、インシュレータバンド(下中央)はヤフオクで調達した中古品。

インシュレータのバンドが楕円になってたり捻じれたりしてるもがあった。修正してインシュレータにセットする。

MC22 CVキャブオーバーホール インシュレータリング

インシュレータの内側にうっすらシリコングリス塗っとく。エンジン側も。

MC22 CVキャブオーバーホール インシュレータ

インシュレータの出っ張り(エンジンとの勘合部)が下になるようにキャブにセット。

MC22 CVキャブオーバーホール2

エアクリーナボックスの底をキャブに取り付けるんだけど、ロックリング(タングドワッシャー)のボルトは舐められまくってた。古いキャブのボルトから程度のよさげなのを選んで交換。

MC22 CVキャブオーバーホール タングドワッシャー

Oリングにうっすらシリコングリス塗ってキャブにセット。この OリングはガスケットセットA(16010-KAZ-000)に入ってるんだけど、キースターを使うとほかのOリングはいらないのに1セット1700円近くするので4個買うと6800円にもなる。なのでヤフオクで社外のガスケットセットを売ってる方にこのOリングだけ4個で売ってもらった。4個で2200円だった。

MC22 CVキャブオーバーホール Oリング

ボルトにねじロック塗る。攪拌が足りなかったのか、なんだか上澄みだけ出た感じで水っぽいなぁ。

MC22 CVキャブオーバーホール ねじロック剤

ファンネルをボックス側にセットしてキャブに合体。ロックリング(タングドワッシャー)の爪は忘れないうちに倒しておいた方がいい。

MC22 CVキャブオーバーホール エアクリーナボックス

実はファンネル入れ忘れてやり直した。ロックリング(タングドワッシャー)の爪折りした後で。。。

 

サブエアクリーナのフィルタをセット。

MC22 CVキャブオーバーホール サブエアクリーナ

キャブにサブエアクリーナとアイドルアジャストスクリュー、燃料ホースを付けておしまい。

MC22 CVキャブオーバーホール アイドルアジャストスクリュー

 

車両に合体

スロットルワイヤーの太鼓付近にグリス塗布。

MC22 CVキャブオーバーホール エンジンに繋ぐ

 

車両側を養生してキャブにスロットルワイヤーを奥まで通す。引っかかってなかなか入らないけどうまく入っていくポイントがあるので良く見て裏から出るくらいまで通すと太鼓をセットしやすい。

MC22 CVキャブオーバーホール アクセルワイヤー

太鼓を入れてワイヤーをセット

MC22 CVキャブオーバーホール アクセルワイヤー接続

ワイヤーをキャブの前側に引き戻してステーにセット。

MC22 CVキャブオーバーホール アクセルワイヤー接続2

ワイヤーの張り調整はスロットルの握りがちょっとだけカタカタ動く程度の遊びを付けて固定。遊びは上側のワイヤーのロックナットで調整するので先に下側のワイヤーを固定しとく。調整中は人差し指でキャブを支点にしてアウターを引っ張りながらやるとやりやすかった。このやり方の場合はステーの左側のナットで調整する。

MC22 CVキャブオーバーホール アクセルワイヤー遊び調整

チョークワイヤーをセット。チョークワイヤーの車体側の取り回しは元の状態のままだけど正しくない気がする。ワイヤーのカーブがきつい。

MC22 CVキャブオーバーホール チョークワイヤー
上の写真で異様な存在感を示してるホースはブローバイ。パーツリストの図によると純正は15cmくらいで最短ルートでつながってる模様。なんでこんな遠回りな大蛇飼ってんのかな。純正に変えたいけど廃盤。どうしよ。。。

アイドルアジャストスクリューを車両の左下からポロンと出して、

MC22 CVキャブオーバーホール アイドルアジャストスクリュー

インシュレータの位置を確認しつつ、エンジンにキャブを合体。

MC22 CVキャブオーバーホール エンジンに接続

インシュレータが奥まで入ったか横から確認。車両の右側(4番シリンダ)

MC22 CVキャブオーバーホール インシュレータ挿入

車両の左側(1番シリンダ)からも確認。1、2番のはまってる部分が写ってない。。

MC22 CVキャブオーバーホール インシュレータ挿入2
 

長いドライバでインシュレータのバンドを締める。

MC22 CVキャブオーバーホール インシュレータバンド締め
 

同調

同調を取るのでバキュームゲージのホースを繋いでいく。
う~ん、2、3番の負圧取り出し口に手が届かない。もう一度キャブを外した。
MC22 CVキャブオーバーホール 同調準備

 
まずは4番。4番はエンジンについてるめくらネジを外して、ゲージに付属していた延長棒を刺す。ホンダ純正のコネクタも買ってあったが短かくて指が届かずねじ込むのが難しかったので使わなかった。
MC22 CVキャブオーバーホール 同調準備2

2、3番はめくらキャップを外して繋ぐ。このキャップカッチカチだった。新品を買っといたので交換する。
MC22 CVキャブオーバーホール 同調準備3

デイトナのゲージに付属していたホースは内径が大きくて微妙にゆるゆるだった。ダメなんだけどホースバンド買いに行く気になれなかったので応急処置。
MC22 CVキャブオーバーホール 同調準備4

1番は燃料コックにつながってるホースを抜いて、そこに繋ぐ。
で、全部繋ぎ終わってキャブを再取り付け。

点滴も繋ぐ。点滴の位置が低いけど、吊るすところがないのでフィルタの燃料の残量を見ながら持ち上げることにする。チャンバーとフィルタに溜まってしまえばそんなに頻繁に持ち上げなくても大丈夫。

MC22 CVキャブオーバーホール 同調2
 
デイトナのゲージは垂直で使うこととなってるけど、置き場所ないんでこのまま。調整前の値。まあまあずれてる。(本当はエアクリーナもつけてやるべき。ファンネルの長さが違うのもその影響のはずだし)
MC22 CVキャブオーバーホール 同調3

同調取ろうと始動した瞬間からやってよかったと思った。一瞬で始動する。これだけでもうれしい。
 
2番の同調スクリューは長いドライバで楽に回せたけど、4番は水平に近い角度でドライバを入れないといけなかったので短いドライバでないと周りにぶつかって入らなかった。4番はすごく回しにくかった。ここについては予習動画では分からなかった。。。
 
近所迷惑なので5分くらいでちゃっちゃっとやっておしまい。完ぺきではないけどギリ規定値には収まった。
MC22 CVキャブオーバーホール 同調4

エアクリーナボックス、タンク、カウルを付けたら終了。

 

試乗

ドキドキ。

始動性はすごくよくなった。セル一発。

乗り出してみると音が違うことに気づいた。発売当時に友達が買ったCBR400やVFR400で衝撃を受けた綺麗に澄んだ音を思い出した。気持ちいい。

回転を上げてみる。うっ、3000回転を超えるところで失速。ボゴボゴと力ない音になって加速しない。失敗かぁと思いつつも原因を探るためにアクセルをゆっくり開いたり、がばっと開いたりといろいろ試してみる。チャンバーの燃料不足は無いはずなのにガス欠に似た感触。盛大に二次エアを吸ってるのか?負圧取り出し口の締め忘れか?とか思いながら1kmほど走ったところで急に元気になった!16000回転まで綺麗にふけあがるようになった。もっと回るけど夜も遅いのでここまで。何だったんだろう?

楽しくて3時間程走ってた。3000回転以下の音が揃ってよくなり、ちょっとだけ加速も良くなった気がする。3000以上も音は良くなってるのがわかるけど加速はわからない。変わってなくても十分すぎるからこれでいい。

ご機嫌でいつもの一服場で一服して帰ろうとしたらセルが回らない!バッテリ死亡?ジェネレータ死亡?レギュレータ死亡?

またがってつま先チョンチョンで5歩ほど進めて3速でクラッチミートするとあっさりかかった。始動性は超良くなってる。けどなんでバッテリが死んだんだろう。

30分ほど走って、もう一度始動を試したがセル回らず。クッと力ない音が一瞬するのでモータ自体は回ろうとしている。またつま先チョンチョンで始動。少しでも進んでれば超遅くても始動するのはありがたい。これならセルいらない?

さて、バッテリ問題はまた今度。

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