CBR250RR(MC22)を拾ってきたときには、中華タンクキャップが付いてた。そして、この子はぴったり閉まらず、ロックしてもキャップが浮いた状態になる。
ググってみると、先人にも同じ悩みを抱えてる人たちが居た。きっちり閉まってるる人もいるようなので中華にもいろいろあるのかも。自分でも中華キーセットを買ってみたけど、それも同じで浮いた。
で、純正に交換することにした。でも、MC22の純正なんて廃番で手に入らない。あってもべらぼうに高い。調べてみると、NSR250他、CBR400やCBR600、CB400等も同じ見たいだったので、試しにCBR600RRとVTR1000の安い純正ジャンクを買ってみたら、同じに見えるし、実際に取り付けもできた。
純正のパッキン類はカチカチに硬化しているので、パッキン類は中華からはぎ取って交換する。これで中華を買った意味が少しは出てきた。
用意するもの
・純正ジャンクタンクキャップ(NSR、CBR、VTR等互換のある車種のもの)
・中華タンクキャップ(パッキン類の剥ぎ取り用)
古いキャップの取り外し
キャップをタンクに固定しているボルト3本を抜く。
キーを挿してロックを解除してタンクからキャップを取り外す。
中華の中古キャップは使えるところが無いので、このキャップはジャンク箱行き。
新しいキャップの分解
※ 写真は以前に新品中華キャップのパッキンに交換してあるので、パッキンの色が純正の黒でなく、中華の茶色になってる。それと、互換確認用に買ったCBR600RRとVTR1000はどっちも傷だらけだった。そこそこ程度が良くて、NSR250R用のロック部分などがないパネル部だけのものがお安く出品されていたので、NSR用とCBR600RR用の中身でニコイチにしてある。
このキャップのシリンダーの設定は、メインキーとは合ってないのでバラバラになってもいいんだけど、このまま保管しておくならシリンダーの2方向にあるプレートの穴を指でそっと抑えて中身が飛び散らないようにしてゆっくりキーを抜く。
※ 写真は抑え具合をわかりやすくするためにキャップから外した後のもの。
キーシリンダーの組みなおし
まず、ホンダのキーにはA/B、C/Dタイプというのがあるらしい。
これまでに手に入れたCBR600RR、VTR1000FのキーはA/Bタイプ。MC22のメインキーもA/Bタイプ。中華キーセットやキャップは2個あるけどどっちもC/Dタイプ。
なので、中華のキーシリンダーはワンキーには使えない。メイン、トランク他を全部中華にするなら別だけど。
左が中華、右がVTRのキー。薄い部分が左右逆になってる。
拾ってきたMC22は最初から中華キャップが付いていたので純正は無く、中華は買い足してもきっちり閉まらない可能性があるので、中古で買った純正(実際はCBR600RR、VTR1000FとNSR250Rの中古をサンコイチ)に、パッキン類だけ中華に交換し、キーシリンダーをMC22のメインキーに合わせて組みなおした。2個ある中華はどっちも純正と比べると塗装が今一つで、キャップのヒンジが緩くて開けるとブラブラしてる。純正はいい感じの抵抗感がある。
キーシリンダーはVTR1000Fを使う。(CBR600RRはキーレスって言うのかドライバーで回せるようにキーのプレートが撤去された上、雑に扱われていたみたいでシリンダーの中がボロボロだったのでこのシリンダーは使わなかった)
シリンダーをばらすとこんな感じ。左の汚い3枚の様にプレートには、穴の上の部分の枠の幅が狭い、中くらい、広いの3種類がある。これがキーのでこぼこの高さに合うと、キーを挿した時にすべてのプレートがシリンダー内に収まってロックを解除できる仕組み。組みなおすには、シリンダー1個分のプレートでは組み合わせによっては足りなくなるので、プレートは中華も使えたので今回は中華プレートも使った。
プレートはこんな感じで、バネを一緒に入れる。
キーのでこぼこが3種のどれか見ながらプレートを選んでもいいけど、適当に1枚入れてはキーを挿して出っ張り具合を見て、プレートを入れ替える作業を繰り返す方が気楽。プレートは全部で5枚あるけど一度に全部入れるより、1枚入れては、キーを挿して確認とやった方が楽な気がする。
5枚全部入れ終わってキーを挿した状態の例。シリンダーの上下からプレートが出てない状態。こうなればプレートのセットは完了。スプリングを忘れてないことを再確認。スプリングを忘れて、タンクにセットしてしまうと二度と開かなくなるかも。
写真では付けてないけど、シリンダーの先っちょのパッキン(Oリング)はカチカチだったので中華と交換した。
新しいキャップの組み立て
分解と逆の順番に組み立てるだけ。キャップパネルにキーを挿したシリンダーを通しておいて、ロックのユニットを付ける。シリンダを回転させて、シリンダーの先っちょにある2本の足がうまくロックユニットの中に納まる位置を探してロックユニットをキャップパネルにピッタリはめる。
リングのプレートとパッキンを入れて、圧入されていたリングを嵌め込む。マイナスドライバで叩き込むとドライバの先端の角がリングに刺さるので大きめのラジペンに体重をかけてギュッギュッと押し込んだ。