純正の2PODから4PODにするとどう変わるのか試してみたくて、CBR900RR(SC33)のキャリパーをポチッった。ずいぶん前にCBR600RR(PC40)の純正と思われるラジアルマスターもポチってあった。マスターのピストン径が11/16インチとなっているので約17.5mm。SC33のキャリパーのピストンは34mmと32mmなのでマスターのピストンは19mmが適切とされているが、とりあえずこれでどうなるか試してみる。
用意したもの
- CBR900RR(SC33)のフロントキャリパー
- NプロジェクトのNewキャリパーサポート(品番:15101)
- パッドグリス
SC33のキャリパーオーバーホール用パーツ
- シールセット(品番:06451-MA7-405 4セット)
- シールセット(品番:06451-961-405 4セット)
- シールジョイント(品番:45103-MR7-006 2個)
- ブリーダキャップ(品番:43353-461-77 2個)
- ハンガーピン(品番:45215-MAS-E01 4本)
- トルクスボルト8x35(品番:90107-MAS-E01 4本)
- トルクスボルト8x40(品番:90108-MAS-E01 4本)
工具
- トルクス #45
下調べ
まずは、MC22に使えそうなキャリパーの条件を調べてみたところ、市販のMC22用サポートにはキャリパーのピッチが62mmのNSR、CBR他多数の純正と同じものと40mm等のブレンボ用があるらしいことが分かった。純正流用かブレンボの2択ということみたい。
ブレンボを買うならローエンドは避けたいので結構高価になってしまうのと、NISSINは作りもよさそうで必要十分だろうし、どうせなら日本メーカをと思ってNISSINを流用することにした。
となるとサポートに要求することはフォーク側のピッチが80mmでキャリパー側が62mmとなり、ググってみるとNプロジェクトのNewキャリパーサポート以外見つけらなかった。これもどこも品切れで売ってるとこはNAPS以外に見つからず。なんでNAPSでしか売ってないのかと調べてみてNプロジェクトがNAPSのプライベートブランドだと知った。もうこの品番は需要が少なくてどこも扱わなくなったのかなぁと思いつつ、他に無ければ仕方ないのでNAPSでポチッた。
次にキャリパーを選ぶためにポンプとの組み合わせを調べ始めると以下の2つのサイトに車種ごとのキャリパーとポンプのピストン径が載っていたので参考にさせてもらった。
持ってるポンプが17.5mmなので32mmと30mmの組み合わせのNC39やRC30、PC35あたりがいいなぁとヤフオクを眺めてたんだけど落札金額は安定の9千円前後。程度がよかろうが悪かろうが素性の分からないキャリパーはオーバーホールするので落札後の部品代もそこそこかかるからちょっと高いなぁと思ってた。1週間ほど眺めてたらSC33のキャリパー(予定より大きい34mm+32mm)が安く出てたので入札してたら誰も参加せず5千円弱で落札できたのでこれを試してみることにした。
取り付け確認
キャリパーとサポートが揃ったので、キャリパーのオーバーホールに使うパーツを発注する前にホントに付くのか現物合わせしてみた。
問題なく付いたのでSC33用のキャリパーの部品を発注した。オフセットは多分大丈夫でしょう。多分。
ちなみにサポートは良く見る赤いパッケージではなくビニール袋のバルク品のような包装だった。
CBR900RR(SC33)用キャリパーのオーバーホール
分解からだけど、ボルトが錆び錆びなのでボルトが回るか試すこともなくラスペネ噴いてしばらく放置。
分解にはトルクスの#45が必要。大きいトルクスは必要になるたびに買い足してたけど面倒になったのでアマゾンでトルクスビットのセットを買った。
ラスペネのおかげで?難なく分解。
念のため、ピストン径を身体測定。大きい方が34mm、小さい方が32mm。SC33用で間違いなさそう。
外せるものは全部外して、
キャリパー本体をmonotaroの漬け置きタイプパーツクリーナで煮込む。
ピストンは結構錆びてるので煮込んでる間にメタルコンパウンドで磨く。
ちょっと磨いてみたところ錆が深いことが分かりがっかり。
新品に変えようとwebikeでパーツを買い物かごに入れたら結構なお値段であることを再認識。前回の発注時に、ピストン以外のパーツだけでも1万以上かかり、ピストンを入れると3万位になるので再利用しようと決めてたんだった(アルミピストンも買い物かごに入れては戻ししてた)。おとなしく作業場に戻って磨きを再開した。
で、指で撫でてみてでっぱりが無くなるまでメタルコンパウンドのみで磨いた結果。結構虫食いがあるけど、多分ダストシールにはあたってもオイルシールにあたるほど奥の方ではなくて漏れることはないんじゃない?と思ってよいことにした。本来は交換しないとオーバーホールとは言えないなぁ。。。
煮込み終わったキャリパーはシールの溝を中心に清掃。フールドの経路にもゴミが無いことを確認して完了。
で、組み立てる。ゴム類、ボルト全部交換する。ブリーダはNSR80用に買ってあったやつを使う予定だったけど発見できず。
シールをセットしたらピストンを入れやすくするためにシリコングリスをシールに薄く塗る。ブレーキフールドの方が良いのかな?
本体の組み立て完了。
パッドのピストンが当たる部分にパッドグリスを塗って、(ちょっと塗る量が多すぎた)
キャリパーに装着して完成。
フィッテイングの確認に続く。