前回オーバーホールしたキャリパーとホースなどの他に用意したパーツのフィッティングを確認する為に仮組をして不足パーツや買い直し分を発注するつもりだったんだけど、仮組をしてみたら追加発注の必要が無さそうだったのでそのまま組み上げた。
用意するもの
- ブレーキマスター 1セット(品番:多分PC40純正ラジアルマスター)
- ブレーキキャリパー 左右1セット(品番:SC33用キャリパー)
- ブレーキキャリパーサポート(品番:Nプロジェクト 15101)
- ブレーキホース 右用 1本(品番:DAYTONA 60591 650mm)
- ブレーキホース 左用 1本(品番:DAYTONA 60591 700mm)
- バンジョーボルト:ダブル 1本(品番:GOODRIDGE 993-03-32C)
- バンジョーボルト:シングル 2本(品番:GOODRIDGE 992-03-32C)
- ホースクランプラバー 4個(品番:GOODRIDGE GR3 内径7.5mm/外径14mm)
部品調達でトラブったのはバンジョーボルトのピッチ。シングルのボルトは1.25mmを買ってたのに、なんでかダブルは3/8インチを買ってた。今回使ったマスター、キャリパー共にピッチは1.25mmなので買い直した。全て強度優先でステンレスを選んでたので2000円もしたのに。。。
マスター、キャリパー、ホースを仮組
ホースの取り回しを確認する為に仮組をする。殆ど写真を撮り忘れてしまった。
今日はフィッティング確認だけで元に戻す予定だったので元のマスターはハンドルから外してエアが入らないように除けておくだけにして、新しいマスターを取り付けた。
分かりにくいけどレバーが2本あって、左の黒いのがラジアルマスターのレバーで右の赤黒いのがMC22純正マスターのレバー。ホースはワッシャーを入れずに軽く繋いでみた。
ホースのバンジョーは片側はストレート、反対側は21°になってて、90°のひねりが入ってるデイトナのタイプDを買ってある。(買ったのが2年半前なので、なんでこれにしたか忘れてしまったけど、何かでMC22用となってるのを見たはず)
キャリパー側に曲がってるバンジョーを付けた時にねじれ等を含んだ状態でマスター側にバンジョーの(裏表なんてないんだけど)裏表どっちを上にするかが分からなかったのと長さが丁度良いのか不安だった。
メッシュのホースは硬くてちょっと捻じれてるだけでもボルトを入れにくい。マスター側を接続してからキャリパーに繋ごうとしたらこんな感じでボルトが斜めになって入れにくかった。
ムリしてグリグリやるとネジ穴を痛めてしまうので一旦キャリパーをサポートから外して、バンジョーボルトを仮止めして、またキャリパーをサポートに戻した。
ホースクランプは純正を利用し、ホースクランプのゴムはグッドリッジに交換した。
ホースクランプラバーは切れ目が無くて、そのままではホースに入れるのが面倒そうだったので一か所カッターで切ってホースに被せるように装着した。どう切ったのか見えにくいけど一ヶ所縦にスパッと。。。
クランプステーは錆び錆びだなぁ。
キャリパーのオフセット確認
オフセットが気になってたので取り付けて確認してみた。左右共にほぼキャリパーの真ん中あたりにあるので問題なさそう。
ホースの取り回し確認
一番懸念してたのがマスターから出たところのホースの取り回し。MC22純正はマスターから垂直にホースが下りてる。
NISSINのラジアルマスターは水平に出る。
で、ハンドルを左にフルロックすると案の定、左キャリパーのホースがリレーをグリッと押しのけた後、メータにグリグリ押し付けられる。。。
ホースの取り付け方向を変えたり、長さの余裕を持たせる位置を変えたりして試してみた。バンジョーボルトを抜いてホースが45°位で下がるようにしてみると良さそうな気がした。
が、それには45°のバンジョーボルトを買い足す必要があり、これが高い!垂直に下ろす方法も考えられるけど真下にアクセルワイヤーがあって(試してないけど)うまくいきそうにない。
ここで気が付いた、というか忘れてたのがホースの固定。純正はステムの下に固定されてる。こんなことにすぐ気付かないなんてポンコツだなぁ。同じような場所に針金で止めてみたら多少ぶつかるも何とかなりそうな感触。
古いキャリパの取り外し
特に買い足すものも無さそうな兆しが見えてきたので本格的に取り付けることにして、古いキャリパーを取り外す。
まずはリザーブを空にしないと面倒なので、片側のキャリパーのブリーダにホースとペットボトルを繋いでレバーをキコキコ握る。
普通はブリーダを開いてレバー握って、ブリーダを閉じてレバーを離すというのを繰り返すんだけどレバーをハンドルから外してるのでマスターを支えながらレバーを動かさないといけなかったのでブリーダは開きっぱなしでレバーを50回くらいキコキコした。
ペットボトルのフールドが増えなくなったのでマスタを開けてみた。
ダイヤフラムが潰れてる。
本来こうなってるべき。
フールドの減少とか温度変化とかでなったのかなぁ。
概ねフールドは無くなってたので、角にちょびっと残ってる分をキッチンペーパで吸い取る。
奥まってて、毎度取り付けが苦手なステムの下に付いてるホースクランプを外す。見にくいけど奥の方のソケットが刺さってるボルトを抜く。ハンドルを右にフルロックしておくとアクセスしやすい。
マスターをハンドルから外したままではバンジョーボルトがゆるまなかったので一旦ハンドルに取り付けた。バンジョー周りからフールドが垂れてもいいようにホース周りにボロ布とキッチンペーパで養生。
バンジョーボルトを外したけど運よくフールドは垂れてこなかった。
キャリパー側は繋いだまま、ホースを下から抜き取る。その際にドボッとフールドが出ないように簡易的にバンジョーをマスキングテープでグルグル巻き。ホースの中にはフールドがたっぷり入っていて完全には漏れを防げないけど、バンジョーをホースより下にしなければ漏れない。万一ホースが傾いてしまったときに一気に漏れないようになってれば対処できるのでこれで良し。フールドは塗装を犯すので慎重に。
うまいこと外れた。
以上で古いマスターとキャリパー、ホースを撤去完了。
新しいマスターとキャリパーを本組
新しいマスターにはブレーキスイッチが付いてなかった。
なのでMC22純正マスターに付いていたスイッチを外してきて取り付けた。いろんな種類があるらしく、合わないかもと心配していたが問題なく付いた。バンジョーボルトにはワッシャーを3枚入れて本締めの準備をしとく。
マスターをハンドルに取り付けて、ホースをステムのクランプに通す。クランプのラバーはグッドリッジを2個使った。
キャリパー側もワッシャーを2枚入れて、こっちは取り回しの工夫のしようがないので本締め。
マスター側のバンジョーは外側(右方向)に目いっぱい引っ張るように固定したらいい感じになった。こんな感じでかなり外側に向いてるけど、車体の外にホースが飛び出すようなことにはなってない。
ハンドルをフルロックまで左右に動かしたり、フォークを伸ばしたりしてホースの余裕を持たせる位置を調整して許容範囲かなということまで来た。暗くて見えないぁ。。。
リレーを軽くかすめて、ちょっとメータにあたるけどこれくらいなら問題ないんじゃないかと。車庫入れ位でしかフルロックはしないし。
これ書いてて思ったけど、ホースを外側じゃなくて内側に向けた方が良いのかも。クラッシュワッシャーの予備はあるので次回試してみよう。
気になったこと
マスター本体がメータやカウルに当たらないか気になってたので確認。メータは水温計のあたりが一番近くなるがギリ当たらない。
ブレーキレバーがアクセルワイヤーのナットにあたる。
でも、フールドを入れたらここまで握り込む前にレバーが止まるんじゃないかと思う。多分。
レバーを下向きにできる限界がキルスイッチの下から出てるこのケーブル。これにマスターぶつかって制限される。
まあ、そこまで下げることはないと思うけど乗ってみて考えよう。
ブレーキレバーをこれくらい下げると、キルスイッチより先にブレーキホースとアクセルワイヤーがぶつかった。乗ってみないと分からないけどここまで下げないと思う。多分。
ホースの長さは700mmと650mmを使ったけど、これは純正マスターを使う場合の長さなんじゃないかと思う。今回使ったラジアルマスターだとホースの接続位置がMC22純正マスターより外側(車体右寄り)になることと、ホースが水平に出ることで突っ張るほどではないけどちょっと窮屈な感じになった。それぞれ50mm位長いものの方が良いかも。
レバーが長い、気がする。が、こんなもんなんだろう。
今日はここまで。次回、フィッティングを再度見直して、リザーブカップとブリーダを取り付けてフールドを入れる予定。だったけど、予定を変更して、ラジアルマスターをオーバーホールした。